ペットちゃんの保冷について

年老いた猫が死んで泣いている家族

ペットちゃんが亡くなった直後は、可哀相だからすぐに冷やしたくないと思うところではありますが、ペットちゃんの亡がらの保全のためには、なるべく早めに保冷をしてあげることをおすすめいたします。

今回は、ペットちゃんが亡くなった際の保冷方法についてご説明したいと思います。

保冷剤

ご用意していただくもの

小型、中型に分類されるくらいまでのワンちゃん、そして猫ちゃんの場合は、レジャーや冷凍庫で使用しているような「保冷剤」の使用をおすすめします。

もし保冷剤がなければ、水漏れのしないビニール袋等に氷を入れての「氷袋」も、充分な効果があります。

保冷する箇所

保冷剤(又は氷袋)を充てる箇所は、主にペットちゃんのお腹周りを重点的に充ててあげるようにします。

人と同じく、ワンちゃんや猫ちゃんの腐敗はお腹から始まります。これは胃液が自らを溶かしていくためで、そのあたりを重点的に冷やしてあげることにより、腐敗の進行を遅らせることができます。

ペットちゃんが寝ている敷物の下に入れたり、お腹に軽く乗せてあげるだけでも、充分な保冷効果があります。

人間の場合は頸椎付近などにも充てたりして保冷をしますが、人間よりもずっと小さなペットちゃんには、そこまでする必要はありません。

ドライアイスは?

ドライアイスは、ご存じのとおり直接触れるとやけどしてしまうくらい強力なので、小型中型ほどのワンちゃんや猫ちゃんには、あまりおすすめできません。

ドライアイスを使用するのは大型に分類されるワンちゃん以上で、ドライアイスを直接体に充てるのではなく、タオルなどで巻くようにして充てるようにします(直接充てると毛に付着して取れなくなってしまう為)。

口元などもきれいに

口元やお尻まわりも、亡くなったら自然のことなので、ご家族できれいに拭いてあげるようにしてください。

家族みんなできれいにしてあげたら、天国に旅立ったペットちゃんもきっと喜んでくれると思います。